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[コメント] ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005/英=米)

作品ごとに作風が変わる印象。『賢者の石』は「ジュブナイル」。『秘密の部屋』は「学園サスペンス」。『アズカバン』は「SFコメディ」。そして今回は・・・「青春スポーツ物?」
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







今回、ドドッと新キャラがいっぱい登場したために、今までのレギュラーの中で見所が多かったのは、ハリーとダンブルトン校長ぐらい。ドラコは前作でも見所少なかったけど、今回は出番が少なかった。スネイプ先生もぐっと出番減少。ハリーの叔父・叔母は出番なし。

さらにロンとハーマイオニー・・・。え?彼らは出番があったって?ってより、彼らは「ハリーの親友」として登場していたけど、今回は「ハリーと共に戦ってはいなかった」。そういう話だから仕方ないけど、「3人チーム」の団結力がなかった。ちょっと残念。

今回はずばり「青春」。大人になりかけの少年少女の機微が良く出ていたと思います。ただロンがハリーを疑う展開は×。そういうことをハリーがする人間か?というのを一番判ってあげて欲しい存在のロン。ほかのメンツが疑っても彼だけは胸を張って擁護してほしかった。そして二人の仲がこじれたときにうまく間を取り持って欲しい存在のハーマイオニー。なんか怒ってばっかりだった気がします。だいたい「ハリーが紙を入れたか?」ではなく、なぜ「ゴブレットが4人目の候補者を選び出したのか?」を割目すべきなのに、校長もふくめて、みんな何やってるんだろう。

そこでドラコを使うべき。だいたいコイツ一作目、二作目では結構重要だったはず。「お金持ちで、性格悪くて、行動力もある、ハリーのライバル的な存在?」だったはず(多分)。ハリーがみんなから総スカンで孤立してるときに、「オマエみたいな腰抜けが自分から紙を入れるなんてありえねぇよな!、きっと誰かがオマエに恥をかかせようとイタズラしたんだろうぜ!ヘッ」っとか皮肉の一つも言うだけでハリーの気持ちは救われたんじゃないのかな。最近は「ただのバカ」でしかない彼だけど、ちょっと意外な一面(でもないか)を出すだけで話が締まるのに。(原作があるから仕方ないのなら、原作者に注文)。あるいは「俺を出させろ〜!」っと引っ掻き回してもらい、ロンが助けて、ふたりが仲直り、という「アテ馬」作戦でもいいかも。あとコイツの「ダンスパートナー獲得大作戦」も見てみたい気もする。

ハーマイオニーの「萌え〜」度が少し減った気がして残念。ロンは髪の毛切りなさい!ただでさえオッサンくさいのに。

個人的な好みとしては、『アズカバン』の次に面白かったかなとおもう。ただし冒頭のワールドカップ開催→あっという間に終了→突然デスイーターが襲来ってのが、何が起こってるのかがわからなかった。あと「デスイーター」と「ポリジュース」が何だったのかが全然思い出せない。デスイーターなんて「死神っぽい」し、でも屍人ではないんだよね?どうだったっけ?もういちど過去3作を見ないとダメ?

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Osuone.B.Gloss[*] きわ[*]

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