コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] タイタニック(1997/米)

初見の98.05.01から丁度14年後の12.05.01に3D版で鑑賞。3Dにした意味はひとつも感じられなかったけど、この映画が好きな人も、嫌いな人も、「今」この映画を観る意味はあると思う。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画館で観るのは、おそらく5度目。14年たっても、全然色褪せていない!と個人的には感じた。もちろん主演ふたりの「今」と比べて「若いなぁ」とかは思うけど。

今回は3Dということだったが、もっと3Dならではの臨場感とか、タイタニック号の大きさとか、迫りくる水の恐怖とか、いっぱい感じられるかと思ったけど、正直なにも感じなかった。かえってメガネが邪魔で、色鮮やかさも減ってしまい、この状態で3時間はちょっとキツいかも。臨場感とかは2D版でも十分に感じることができていたんだと、再認識しました。

で、あらためて私はこの映画を「好き!」だったんだということを思い出しました。一番好きなシーンは「楽団」がもう一度演奏を始めて、船の中に残っている人を映すところ(ベッドで抱きあう老夫婦、子供に物語を読む母親、時計の針を触る設計士)。2番は、ボートに乗って降りてゆくローズを見下ろすジャックとキャル。その後ろの信号弾が花火みたいで美しかった。3番はラストの時計台の前でローズを待つジャックのシーン。三つとも私大泣きです。

まだシネスケに投稿をしていなかったので、これを機に投稿しようと思い、既存の445のコメントを改めて全部読もうと挑戦して、途中で挫折しました・・・。それぞれの方に「賛」「否」があり、みんないろいろな感じ方をしているのは判っていたんだけど、「否」の意見は「そこなの?」という方が多いことに、ちょっと戸惑いを感じています。

今回映画を観ながら感じていたんですが、「絶対安全、どんなことがあっても沈まない」「突然のアクシデントに遭遇した」「想定外の緊急事態に陥り、信頼していた安全が打ち破られ、人々はパニックを起こして逃げ惑う・・・」「これは人災かもしれない」。ちょっとこの例えは不謹慎だとしたら申し訳ないのですが、昨年私たちは同じことに遭遇しましたよね?東日本大震災と津波による被害と、福島原発の事故を・・・。

もちろん被災された方々の衣を借りて、偉そうなことをいうつもりは毛頭ないのですが、「生きていること」、それに「愛する人が無事でいられるように」と思うことは、とても大切だと思うのです。もちろん「助け合う」ということも大切ですが、その「否」は主人公二人へではなく、助けに戻らなかったボートへと向けるべきなのでは?

ただ、「否」のなかの「キャルに感情移入した」というのは、とてもよく判るんです。彼なりにローズを愛していたんだ、というのは伝わってきました。だからパニック映画としては「賛」でも、「恋愛映画」としては「否」だというのは、とてもうなずけます。(私もコレに近い)

それでも、「14年前は「否」でも、今見たら「賛」に変わった!」という人が一人でも増えたらいいな!という思いをこめて、投稿させていただきました。

追記:BRAVO30000W!様のコメントの「ジャックが海辺で打ち上げられているところから始まる続編が作られる・・・といううわさを聞いた」というのを読んで、『インセプション』を思い出して、大笑いさせていただきました。シネスケ大好き!

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)マカロン ギスジ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。