[コメント] ザ・シューター 極大射程(2007/米=カナダ)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まず、スワガー、あんたには「彼女」はいないんかい?最近。敵の捜査線上にも上がってこないぐらいだから、少なくともこの3年以内はいないみたい。だからといって親友の妻を巻き込むなんて。というより、この映画の中の「女性陣」はみなすごく「都合のいい女」だ。
まずサラは、あんな巨乳露出しまくりで、主人公を助けたり、人質にされたり、ほんとに筋書き上の都合のいい女。もうひとり、ペーニャの同僚も、ペーニャにとって都合のいい場面でのみ出演。
スワガーの活躍は、「シューター」としてより、「軍人として(それもサバイバルに長けた)」の方が多い。狙撃手としての活躍があったのはペーニャ救出の場面と、サラ救出の雪山のみ。それ以外はほとんど無敵コマンドー。
そのサラ救出の雪山の場面が、一番判りにくい。せっかく敵の狙撃手を倒し、「犬男」を倒し、大佐と議員を追い詰めたのに、途中でFBIを介入させて、せっかくの「証拠」を焼き捨て、「これ以上はヤバイ」って。あんた今まで何してきたんかい?
せめてあの場の会話で「大司教狙撃を企てたのはコイツらだ!」という内容をFBIに聞かせるように、通信機をFBIに渡すとか出来たはず。エチオピアでの悪事をどうのこうの持ち出す前に。
で、あえなくFBIに投降し、裁きを委ねるも、結局悪党どもは無罪放免。自身は釈放されたものの、大司教狙撃の顛末を明白にしない限り、いつまでたってもスワガーが狙撃犯のまま、世間に顔が知れた状態なワケだし、ペーニャだって「FBIの恥」(これもひどい内容だけど)のままなわけで。
そのあげくが、夜の別荘で、議員と大佐のバカ笑い。これじゃまるで「悪代官と越後屋」じゃないか。で、悪代官と越後屋は案の定、「仕事人」に始末されてしまいました。(♪チャラチャ〜、チャッチャッチャッ、チャラチャチャ、チャラチャ〜…というトランペットのテーマソングと一緒にね)
そもそもターゲットは「スワガーも嫌いな」大統領だったのか、最初から大司教なのか? それに、スワガー殺害を、なんであんなボンクラ巡査ひとりにまかせるのか? あと、実際の狙撃は、リモコン発射だったのか、車椅子のスナイパーの仕業なのか?彼は何者なのか?
と、不満からとりあえず書き始めたら、こんなにいっぱい。これ以外にも『ボーン・アイデンティティ』を意識してるよね!とか、いろいろあるんだけど、まぁ最後までそこそこ楽しめたし、マーク・ウォルバーグは久々の登場だったけど、結構かっこよかったから、まぁいいか。
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