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[コメント] アリス・イン・ワンダーランド(2010/米)

3Dバブルも、わずか半年もたたないうちに崩壊か?
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もうそろそろ「キテレツ・ジョニデ」も見飽きてきたんじゃないかな?。ティム・バートン作品(『スウィーニートッド』『チャーリー』)以外でも。

かといって『パブリック・エネミーズ』みたいに「ただかっこいいだけ」のデップに頼りすぎな映画もあるし。

正直、中身の薄い映画に感じた。アリスにも、帽子屋にも感情移入できない。唯一「赤の女王」だけは、そういう意味で「魅力的」だった。最近のティム・バートンの作品は、ジョニデよりも、奥様の功績が大きいのでは。

あと、ジョニデより、声だけのアラン・リックマンがカッコよかった。

さて、わたしは面白ければ3Dでも2Dでもどちらでも関係ないとおもっているが、正直この作品は「全然3Dである必要はない」と思う。

アバター』で3Dがブームになり、日本でもアメリカでも、急造3Dが急増。個人的なイメージでは、ティム・バートン×3Dって、ものすごく興味があった(『チャーリー』を3Dにしたら・・・とイメージしてみたら判りやすい)。でも、想像以上に相性が悪かった。おそらくジョニデがらみなら、『Dr.パルナサスの鏡』のほうが3Dがハマると思う。

やはり今の3Dに技術では大きく損なわれる「色鮮やかさ」。毒々しいまでのバートンの世界観には致命的な気がする。それでいて、3Dの長所もそれほど活かされていたとは思えない。

果たしてこの「できばえ」をバートン自身はどう思っているのだろうか?配給元もここぞとばかりに3D制作を進めてきているが、この作品に於いては、バートンの意思とは思えない。こんなこと繰り返してたら、その未来は暗いと思う。

(評価:★3)

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