どちらかといえば、そういう女の子のサクセスものや、劇場を存続させるための悪戦苦闘の物語じゃなく、普通の「ラブコメ」に着地した。なんだか『キューティー・ブロンド』のような後味だ。実際、実業家マーカスはそんなに悪いやつじゃないぞ。

特に結末は、「一致団結したバーレスク軍団の底じから」みたいなもので、危機を脱出するとか、奇跡がおきるような展開だったら、すっきりしたのに、あれでは本当に『キューティーブロンド』だ。

ただ、バーレスクのショウはすごいし、アギレラもシェールも歌はさすがの魅力。トゥッチはやっぱり怪演。

ニッキ役のクリステン・ベル、オープニングのクレジットで「Kristen Bell」と書いてあったから、「おぉ、クリスチャン・ベールが出てるのか！」と勘違いしてました。

アリが歌いだし、シェールが「幕をあげて！」というシーン。予告編では、勝手にステージにしゃしゃり出たような印象だったけど、本編では、もっとずいぶんといい場面になった。

そういえば、青年役のカム・ジガンデイ（キャム・ギガンデット？）は、『トワイライト・初恋』の敵の吸血鬼だった男だったか。なんだか脱ぎっぷりが目立つんですが。