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[コメント] 世界にひとつのプレイブック(2012/米)

正直ピンとこない。テーマも、原題も、邦題も。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







面白くなかったことはない。ティファニーがデニーロを言い負かすシーンはちょっとスカッとした。家族の再生も、傷ついた主人公二人の心の交流とロマンスも、ちょっとお約束的なところもあるけど、悪くないと思う。

でも、なぜ「精神疾患」というものを、そこに持ち込んだんだろうか?僕はそれがよく判らない。病んだ主人公、病んだ親子、病んだ社会。言葉にするのは簡単だが、少なくとも、「それ」を抜きにしても、映画としては成り立つはず。なんだか、「見下ろされてる」気分になる。

そういえば、なぜニッキーはあんなオッサンと浮気したんだろう。その原因は描かれていなかったが、ニッキーがどういう女性なのかは、伝わってこない。単なる浮気女と見えるんだけど、周囲は結構寛容だ。

判らないのはタイトルだ。原題を直訳したら、「銀の裏地のプレーブック」。「エキサイト翻訳」を使ったら「明るい希望プレーブック」。そもそもプレーブックって何?辞書でみたら、1.「脚本」2.「アメフトのフォーメーションなどが書かれた本」・・・・・・ますます判らない。邦題はもっと意味不明。辞書では判らない「プレーブック」の意味が理解できないことには、タイトルの意味が判らない。

そういえば主人公二人とも「無職」だ。父親はブックメーカー(「ノミ屋」という訳は違う気がするが、どっちにしても褒められたもんじゃない)。今は良くても、この先が親子ともども不安だ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] のこのこ

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