前作の「アベンジャーズ」や、「ソー」シリーズで、「魅力ある悪役」をひとりで担ってきた、ロキ。

その不在で、なんだかとても話が「暗い」し、「悪いのはスターク」としか感じられない。人工知能が、人間の敵となる危機を｢性善説｣で語るとこうなる。対して｢性悪説｣で語った｢チャッピー｣は、とても面白かった。

それ自体、いろいろ理由はあるんだろうが、あれだけ、一般にも被害や犠牲者も出ただろう。そうなっては、素直に映画の結末を受け入れられない。一応スタークは「主役」なんだから、ただの「わからず屋のわがままマッドサイエンティスト」だ。

話しの根幹が「それ」だから、ほかでどんなに盛り上げても、素直に喜べない。ホークアイや、ブラックウィドウがどれだけ頑張っても。