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[コメント] プリデスティネーション(2014/豪)

予告編から見た印象とずいぶん違う映画。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







予告編では、「時空警察」みたいな所の警察官の凄腕捜査官イーサン・ホークが、タイムマシンを使って、極悪人を追いかける、アクション映画のような印象だった。

とおもったら、怪しい登場人物ジョンとのやり取りがメインの「会話劇」。これはイーサン・ホークの得意分野。そして「卵が先か、鶏が先か」の問答から始まる、びっくりするほどのSFタイムパラドックス。

なるほど、これはSFの短編小説を一本の映画にしたということで、核となるのは、「ジョン=ジェーン」の時をかける運命のいたずらのパラドックスと、「イーサン・ホーク⇒爆弾魔」のパラドックスの2本立て。なかなか手が込んでいる。そしてそれがひとつになる

ホークが「最後の任務」に出かける前に、組織の大男が「分流は作るな」って言ってたのが何のことか、最初は判らなかったが、それが「雄鶏」のことだと判る。

舌を巻くようなSFの仕掛けにびっくり。この部分は大満足。

反面、ホーク演じる捜査官と爆弾魔との「戦い」を期待した部分もあり、そのあたりは少し拍子抜けだったりもする。

「映画」としての見所も欲しかったと思うから、3点。でも好きだよ、この映画。

(評価:★3)

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