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[コメント] マイ・ブラザー 哀しみの銃弾(2013/仏=米)

おっと、ずいぶん久しぶりのクライヴ・オーウェン。邦題の「マイ・ブラザー」はちょっと他の作品とかぶるが、「哀しみの銃弾」は、ちょっとネタばれだが、「だれ」が「だれ」を撃つんだろうと、なかなか予想がつかなかった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
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お気に入り俳優のクライブ・オーウェン。もっと「ダニエル・クレイグ」的な超大作に出演してもいい人なんだが、『キング・アーサー』と『エリザベス・ゴールデンエイジ』でうんざりしたのか?社会派だったり、B級だったりという、「クライムサスペンス」というジャンルに、好んで出演しているようだ。(余談:『ブルー・ジャスミン』のケイト・ブランシェットの「妹の彼氏」が、ちょっと、似ていて、「あれ、こんなところに出てるよ」と勘違いしたりもしました。

さて作品ですが、クライヴ演じるクリスという役は、結構「どうしようもないヤツ」だ。なんとなく「根は善人」って思い込んでいたら、いきなり「仕事」で「容赦なく殺しまくった」からびっくりした。

かたや弟のフランクも微妙だ。「警官」として、「弟」として、まじめに生きているようだが、元カノの彼氏を逮捕させたのは、「思惑」があってのことっぽいし、別れた理由が「黒人だから」っぽかったし(そういう時代だったのか?70年代)。元カノも元カノだが、「彼氏」が怒るのは至極当然。これに関しては、悪いのはフランクだ。

コティヤールの「壊れっぷり」はハンパない。オスカー後、なんだか「コワイ役」が多いんじゃないかな?

けっこう、じっくりと見ごたえのある作品。人種の坩堝的なカオスがよく出ていたし、「兄弟対決」がクライマックスかと思いきや、その後のラストはどうなるか予想がつきませんでした。

快作。もっと出て!オーウェン。

(評価:★4)

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