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[コメント] 孤独のススメ(2013/オランダ)

フレッドとテオの交流よりも、その交流をとりまく田舎町の騒動がやや大きく映画を占めている。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







妻に先立たれたフレッドは、ずっとおなじルーティーンで生活している。ちょっと去年観た『おみおくりの作法』の主人公ジョン・メイに通じる。

そんな彼のもとに舞い降りた、迷い人。子供のようなテオに手を焼くが、ずっと誰とも関わってこなかったフレッドには、止まっていた時間が動き出したように感じた。

そんな二人に、保守的な田舎町は騒然とする様子がよく描かれている。とくに隣人の男カンプスが手厳しい。

テオに妻がいることを目の前にして、フレッドの表情は複雑だ。ようやく厄介ごとから解放される安らぎもあるが、「テオの居場所」がちゃんとあることに戸惑っている。

そして隣人カンプスが、フレッドよりもっと孤独だった。彼はフレッドに「テオを奪った」という。そういえばテオは最初カンプスのところにいたよね。

この映画はそういう、孤独な男がふと手にした「出会い」に心が豊かになっていく・・・そういう映画かと思った・・・・・・ら、違った。

フレッドの息子が登場。彼はいわゆるLGBTであり、そのことで父と距離を置いていることで、一人で生きてきた。そんな彼と父との「再会」。ひょっとしてこっちが「本題」な気がしてきた。どうなんでしょう?

というわけで、★4か、3か迷ったけど、すこしモヤっとしてしまったから、この点数です。

(評価:★3)

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