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[コメント] ダンケルク(2017/英=米=仏)

実は『インターステラー』があまり私の中でピンとこなかったので、「ノーランの戦争もの?」とちょっと心配していたが、イメージしていたものとはだいぶ違った。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「はっきりとした主人公」がいるわけではないので、ボーっとしていると、今どういう状況なのかも含めて、まとまりなく感じてしまうかもしれない。「1.防波堤」とかテロップが出て、「章」仕立てなのかなと思ったら、矢継ぎ早に「2」「3」が出て面食らう。「4」以降が出ないので、忘れて見ていると、しばらくして3つの舞台は「同時進行」ではなく「時間の進み方が違う」ことに気づく。ここまで来て、ようやく腑に落ちる。

3つの場面、「防波堤」ではトミーという名の一人の兵士の目線で物語は進む、いや、トミーなんて名前はエンドロール見るまで知らなかった。ほかの兵士たちも含めて「名もない兵士たち」の体感した「最前線」。救助の船に乗っては撃沈され、乗っては撃沈されの繰り返し。途中で一緒になった「ハイランダー」の兵士が、1Dのハリーだとは気付かなかった。

民間船の場面の主人公はマーク・ライランス演じるドーソン。なかなか男気のある親父は、息子らと3人で出航。ダンケルクに向かう途中で救助したキリアン・マーフィとのやりとりの中でのアクシデント。終盤の救出劇も息づまるが、この映画の中でたくさんの兵士が命を落とすが、それとは別の、一つの「死」がクローズアップされる。

3つ目の「空」の場面は、二人のパイロットを軸に展開する。なかなか迫力のある映像は、パイロット目線で撮影されている。一人は不時着した後、ドーソンの船に救助され、2つの場面が一つになる。そして残ったパイロットがギリギリのところで、ドイツの戦闘機を撃墜して、そのまま燃料切れのまま滑空し、きれいに海岸に着陸する。その時はじめてこの男がトム・ハーディだったと気づいた。

場面と時間軸が切り替わるので、判りづらい部分もあるが、見終わってみると「ノーランらしい」映画だったと思えてきた。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)まー[*] サイモン64[*]

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