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[コメント] ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)

前作を見ていないので、幸か不幸か、真っ白な気持ちで鑑賞(ただし、いっぱい予告編は見たけど)。やっぱり三分の一ぐらいは、理解しきれなかった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それでも一生懸命見ながら、考えた。結構根幹が判っていない(デッカードは人間?レプリカント?など)が、なんとか結末までたどり着いた。他の方のレビューで、ラストシーンの「Kが雪の中」のあとの「デッカードの邂逅」が余計と感じた方が多いみたいだったが、私はけっこう自然に感じた。「いいシーンじゃん」って。感じ方って人それぞれなんですね、当たり前ですが。

いろいろ心に残るシーンもありましたが、おなじディック原作の『トータルリコール』のリメイク版(コリン・ファレル主演)のほうが好きだったりします。街に浮かぶ猥雑な立体広告とかも、先に見てしまったし。ラブという女性の造形が、先月に見た『セブン・シスターズ』のノオミ・ラパスそっくりだったし。オリジナルの『ブレードランナー』を見ていたら、感じ方が違ったかもしれない。

ジョイちゃんも可愛くて、いじらしくて好きなのですが、見終わって、今回の登場人物の中で、誰が一番好きだったかといえば、冒頭に登場のサッパー役のデヴィッド・バウティスタ。『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』での役しか見たことなかったが、渋いなあ。鍋を火にかけながら農作業してたの?とか、その鍋の「ガーリック」が気になったKが家で料理するシーンで、ガーリックを料理したりはしなかったとか、変なことが気になったが。

不満に感じたのは、Kに差別用語を浴びせたり、ドアに落書きしたりとか、そういうレプリカントへの差別意識が「紋切型」だったり、戦う構図が判り辛かったりとか。命令されていたといえ、ラブがKと戦う理由が薄かったり。その「子供」をウォレスがどうしたいのか、「繁殖」と言ってたが、工場的な「産む機械」を造るための準備に必要なのか?レプリカント同士で「生殖」させる意味なのか?それならジョイちゃんに身体を貸した娼婦が、Kと一夜と共にした後、「つわり」があったとか、そんなシーンがあってもよかったのに。いや、さらなる続編ができて、その娼婦が出産をして、その「子供」がウォレスと対決するようなストーリーを考えているのか?いずれにしても、長所短所のムラが大きい映画でした。

(評価:★3)

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