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[コメント] シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)

祝・アカデミー作品賞、監督賞。『スリー・ビルボード』と並んで今年の目玉だったが、そういう「事前情報」とは無関係で、純粋にまっさらな状態で見たかった両作品です。(『ジュピターズ・ムーン』のネタバレ少し含みます)
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







面白かったし、たぶん評価が分かれる作品だろうなぁと思います。「感動作」ではないし、「ラブストーリー」かもしれないが、「マイノリティ」と言われる者たちの助け合いかもしれんし、感情移入もしにくいし。

でも、なんというか、登場人物が、どこか愛らしい。イライザやジャイルズはもちろん、追いかける怖いやつになったストリックランドを演じたマイケル・シャノンが、怖いけど、人間臭くて愛らしい。私は車には疎いが、あの「キャデラックよ〜」は興味あります(汗)。もう一人ロシアスパイのホフステトラー博士のマイケル・スタールバーグ。いろんな葛藤に悩みながら、結果的にイライザを助ける。彼の行動がちょっとかわいいだけに、最後の「雨の日」の行動が残念だ。傘をさしてどしゃ降りの中で待つシーンはかっこよかったが、無警戒であっけなく撃たれたし、ストリックランドに「掃除婦が〜」とばらしちゃうし。でもあの半魚人が「♀」だったら・・・、ソレに恋をしたのは彼だったんじゃないかな?

で、私は「半魚人」がなんだかんだ言って気に入った。ちょっと気になったし(恋はしなかったけど)、あの「目」は、『ウィンストン・チャーチル』でメイキャップでアカデミー賞を取った辻一弘氏が担当したそうで。

美女と野獣』ならぬ、『唖女と半魚人』の映画だが、つい最近見た『ジュピターズ・ムーン』を私は思い出した。あれは、リアルしくじり先生(医師)が、ハンガリーに逃れてきたシリア難民の「空飛ぶ少年」と出会い、怖い人たちに追われながらも彼を守り、自由のために逃がそうとする映画。そう聞くと、ちょっと似てるでしょ?

わたしは『パンズ・ラビリンス』みたいに「毒」のある映画を予想していたが、これは「ハッピーエンド」?なんでしょうか。私はあのラストで、どちらかは命を落とすと思った。イライザが半魚人を庇って撃たれるか、撃たれたイライザに命を注ぎ込み、半魚人が力尽きるか。「パンズ」も「パシフィックリム」も、そういう犠牲を乗り越えるのが肝だったが。両方生き残るから、賞レースの大本命になり、且つぶっちぎる事になったんだろうけど。

余談:ちなみに。今年のアカデミー賞は少し変わってますね。『ダンケルク』や『ゲット・アウト』のようなジャンルの作品が「作品賞」や「監督賞」にノミネートされているとは。

(評価:★4)

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