Ｍシネマという企画が先か、松井玲奈主演の映画を作るという企画が先か知らないが、おそらく、清純派アイドル「じゃない」松井玲奈を見る目的が大きかったんじゃないかな？。おかげで、およそ「アイドル映画」とはかけ離れた映画になったのは驚いた。

松井は、イメージとは「正反対」の沙織という「悪い子」の役を楽しんでいたんじゃないかな？まだまだつたない部分も多いが、９０分間、百戦錬磨の遠藤を相手に、十分に渡り合ったと思う（大げさ？）。でも「マヨ」の設定は要らない。

遠藤は「無愛想でコワモテ、だけど、本当は優しい」という俳優のイメージそのままの役柄だ。実に面倒くさいけど、憎めない。

「愛知県をピックアップ」というが、長野、山梨、東京と舞台を変える「ロードムービー」。あまり愛知は関係なかったのかな？第二段は「大阪」を舞台にＮＭＢの山本彩主演とかにならないことを祈る。

というわけで、「二人の映画」なので、そのほかのキャストは微妙だ。

展開としては、ウィル・スミス主演の某映画（ネタバレになるので、題名は書けません）に近いけど、アレよりずっと感情移入ができる。それに変に「恋愛」を持ち込まなかったので、よかったと思う。ちょっと「結末」は幕引きを急ぎすぎたかな？