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[コメント] ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019/米)

エンドロールで「ピーター・フォンダに捧ぐ」とありましたが、まさかクリストファー・プラマーまでお亡くなりになるとは。ご冥福をお祈りします。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







シニア名優たちがたくさん名を連ねている、かなり豪華な映画です。実際の出来事をもとに製作されているということで、ストーリーは脚色はあるものの、おおむね事実に即しているのでしょう。

どうしても「戦争の話」なので、友情とか、勇気とか、正義とか、そういったことを前面に出した「感動もの」みたいになってしまいがちな題材ですが、それよりも、「苦悩」とか「後悔」とか、当時「その場」にいた者が長年抱えてきたものに、亡き戦友に「名誉勲章」を捧げることで、「区切りをつける」。そういった印象の映画でした。

「名誉勲章」というものは、おそらく数ある勲章の中でも「最高ランク」にあたるものなんでしょう。なぜそれが、政治的な理由に絡んだ「今」はいざしらず、30年も却下され続けていたか?に関してはよく判りませんでした。

The Last Full Measure』という言葉は、1863年にリンカーン大統領がゲティスバーグの国立戦没者墓地での献花式で行った演説のなかの一節で、「最後の全力を尽くして」の意味だそうです。

出演のシニア名優たちが、本当に豪華で、映画の主人公に当たるセバスチャン・スタンは割りを食った、損な役回りでしたが、その「部外者」の視点から見ることで、映画を見る私たちの視点にもなりました。ピッツ以外の仲間の兵士が誰が誰なのかは、ちょっと判り辛かったですね。

(評価:★4)

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