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[コメント] バベル(2006/仏=米=メキシコ)

よそはよそ。糞は糞。
X68turbo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画の主題はバベルの塔の逸話のように、 言葉、それ以上に意思や行動、そして感情のすれ違いをあらわしている。

確かに、それが目的ならば監督の狙いはほぼ達成されている。それも最悪な方面に。 もう、はっきりいってしまおう。この映画は糞映画だと!

あまりに糞過ぎるので何が酷かったのかを一応論理立てて考えてみる。 1つは上記主題を扱っていながら、人物の作りこみや町のイメージなど、 明らかに誤った描写、それも白人視点が作り出す歪にねじくれたものだ。 どう考えても可笑しい日本の描写には最早ファンタジーの域に達しているし、 恐らくメキシコやモロッコで放送されれば、彼らも同じように感じるかもしれない。

そして、人物がそれら設定を内包してしまっている為か、 非常に薄っぺらい。最新の携帯事情かと言わんばかりに薄っぺらく、 人としてどうかという連中しか出てこない。 チエコなんて「そうだよね、愛情に飢えたりするとこうなるよね…… んなわけあるかーい!」とノリ突っ込み必須というか、 最早自業自得の退廃っぷりですぜ? 何時から主題がソドムの街に? ファンキー、じゃ無かったファッキンな事やるだけでアカデミー賞取れるなら ピンクフラミンゴでも取れるんじゃないか?見終わった後ラジー賞の間違いかとおもったよ。

まぁ、長々と書いたけど一言でいえば、 「人々のすれ違いを書くのに一番大事なバックボーンや人物設定の設定考証がおざなり」

これだけでもう十分駄作と切り捨てる事ができるのだけど、この映画の糞っぷりはそれに留まらない。

この映画は「日本人ハンターが残してきた猟銃を使って 発生したアメリカ人観光客銃撃事件」を軸に進む。 だが、それ以外の要素が前述のようにイライラさせたりするのを除けば、 はっきりいって、ストーリーとしては一切必要ない。 起承転結の起と承だけで話が構成され、二時間以上通り過ぎて、 最後には数行つららって出て終わりだ。

馬鹿にしてるのか。 まぁ、この映画好きな人もいるようですし、やっぱり監督のもくろみは 成功しているんだろうなぁ。

(評価:★1)

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