この世の９９％のモノは金で手に入る。愛だろうが命だろうが、同じ条件で天秤量りにかけられれば、金の重い方に傾くのが真理だ。

ほんの１％の例外。それを知らなかった事・持たなかった事・求めなかった事がジョージの失敗か？バーバラの早すぎる死。この映画を観る限り、彼女だけが唯一（ジョージへの影響力と言う点では娘も大きいが、抑止力にはなりえない）その１％になりえる存在に映ったのだが「業」と片付けてしまうにはあまりにも不幸で、痛い。

・・・が、ジョージの側から一方向的に語られるストーリー故、ペネロペ（役名忘れた）との比較で、バーバラが多分に美化されている可能性も否定出来ないが。

ドキュメンタリー作品としては説明不足で端折りすぎの感は否めずも、娯楽として観るとなかなかテクニカルで、なによりジョニーデップが絶品だけに、あと一歩が惜しい作品。