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[コメント] イン・ハー・シューズ(2005/米)

「靴が人となりを語る」。もしくは「言葉にしない心情は靴が語る」。前半までは確かにそういうスタンスが伺えたけど、もっと「靴」が雄弁になっても良かったのでは、と思う。
くたー

L.A.コンフィデンシャル』にしろ、『ワンダー・ボーイズ』にしろ、この監督の作品を観て思うのは、ソツがないということ。ソツがないということは、ハッタリや突出もない、ということ。どんなに複雑な展開の話でも、噛み砕いて整然と流暢に語れるけど、流暢なだけで131分はさすがに長い(しかもこの内容で)。ただ、話に不満があるワケではないので、正直コメントに困るのですが。話は面白いけど、観てて面白いかと言われると、少々首を傾げてしまいます・・・。

ただ、過剰さの欠如がキャラ造形に関しては、効を奏している気がしました。ことにお年寄りたちが余生を送る姿が、過剰な演出もなくごく自然に描かれていたことに好感。変に「年の功」的な描き方をしなくても、「死」を身近に感じながらもごく自然に人生を謳歌している姿にこそ、何より「達観」を感じられるのですから。

(評価:★3)

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