[コメント] フル・モンティ(1997/英)
「女が裸になる」に対して「男が裸になる」話ではなく、「人がハダカになる」話。別に見たくなくても「脱げー脱げー」と煽る気持ちは、つまりはそーいうことなんだろな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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服でも何でも、煩わしいものなんて全部脱いぢゃえ!みたいな。
始めは「カネに脱がされる」ってことだし、いろいろなことに「脱がされる」という受け身や迷いの姿勢がどこかに残っていたりもしたけど、ラストで舞台に立って音楽に体が反応した瞬間、彼らは初めて自らの手で、人前で「脱ぐ」ことを選んだんだろうな。大勢の視線に「晒される」んじゃなくて、自らが「晒す」。この違いは大きい。一夜限りのショー、明日からまたツライ生活が待ってるとはいえ、一度ハダカになった人間は強いよな、きっと。
展開の安易さ(別れた女房がいきなり最前列陣取ってたりとか)や、必然性に欠ける要素(裸の付き合いとはいえ、愛まで芽生える必要あんのか?とか)がチラホラ見受けられたり、なかなか突っ込みドコロに困らない映画でもある。でも、次第にそんなことはどーでも良くなる。冷静に考えれば見たくもないのに「脱いでくれ!」とお願いしてしまう、不思議な体験(笑)。
(2002/9/18)
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