[コメント] 我等の生涯の最良の年(1946/米)
この映画の一番の良心は、尺の長さではないかと。少なくともこれだけの時間を費やしてじっくり見つめべき物語だし、そうやって三人それぞれに寄り添っていく姿勢が伺えるのは、何より好感。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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やや甘口なアメリカの戦後事情、という気もしないでもない。それぞれにしっかり寄り添ってくれる人がいるってだけでも、それは幸運この上ないことだし。
ともあれ敗戦国の戦後事情とは雲泥の差だなぁ、というのが最初の印象。しかし日常までもが大いに変化をもとめられたり、混沌に呑み込まれたりした戦後の日本よりも、ある程度日常が機能していたアメリカだからこそ、ギャップに苦しむ人たちがこんな風により鮮明に浮かび上がってくるのかなぁ、と。戦争が生んだ波紋を、また違った事情の中で見れたという意味では、興味深い一本ではある。
解体された戦闘機からプレハブ小屋へ。あえて表面上は傷跡を残してないかのように見えるアメリカの日常で、瓦礫の山の中から復興が始まるみたいなエピソードを持ってきたトコロは面白い。(わっこさんご指摘のように)本筋とイマイチしっくりこない気がするフレッドとアルの娘の恋愛沙汰も、他の2人には寄り添う人がいて彼だけいないのも不憫なので、まあ良しとしておきましょうか・・・・。
(2003/8/16)
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