コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] タイムトラベラー・きのうから来た恋人(1999/米)

映画鑑賞中、膝の上で残り少ないドクター・ペッパーを握り締めていたことがあった。映画が佳境に入った時に口に含んだところ、あまりの熱さにひるんだ私の気管に侵入。むせて映画観られず、周りにも迷惑をかけた。そしておいしくもなかった。お勧めしません。
Alcoholic

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







エンドロールで流れる「Political Science」に、アメリカ人のセンスと毒を感じた。「どうせ世界は僕ら(アメリカ)のこと嫌ってるんだから、でかいのを一発ぶち落として黙らせてやろうぜ〜♪」というような曲(意訳)。

そう、私もアメリカは好きじゃない。映画は好きだけど、彼らの「俺たちってすげえぜ」的態度は大嫌い。だけど、この映画ではそれを上手く皮肉として使っていたように思う。

60年代のアメリカ人は、共産主義の赤は潰してやるぜ!と思っていた。あの父親のように。で、今になって出てきた父親は同じことを言い続けてる。そういう父親を、観客であるアメリカ人は笑いながら見ている。でも、本当に変わったのか?世界は60年代に較べて格段に汚くなっているのに、人間の思想だけが進化したのか?そんなことは無いだろう。今はまた、「イスラム教徒は潰してやるぜ!」と思ってるんじゃないの?

「本当は君たちだってこう思ってるんだろ、でかいの一発落としてやるって」

私がこの映画がこう言っているように思える。それを糖衣でくるんで見事ファンタジーコメディに仕上げた監督は偉い。ブレンダン・フレイザーも偉い。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ころ阿弥[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。