★3 | 完全なる飼育 秘密の地下室(2003/日) | 「完全なる飼育」そのものの意味を、二転三転させるくだりが面白い。このシリーズでは一番の面白さ。感心した。
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★4 | 蕨野行〈わらびのこう〉(2003/日) | ある村では身分に拘らず60歳になると、山の上に置き去りにされる。その、老人たちと家族との思いを、秀逸な映像と達者な俳優で日本の四季をもとに鮮烈に描いている。姥捨山の後日談とでも言おうか、人間の哀しみがしんしんと伝わりました。 | [投票] |
★3 | この女たちのすべてを語らないために(1964/スウェーデン) | まあ、でも女優たちは好き勝手いろいろ出番があり、それなりに楽しい。しかし、それだけ。ベルイマン、喜劇は好きなんだろうな。しかし、合わないんでしょう。演劇が好きな人だから、喜劇は基本中の基本なんだけどね。 | [投票] |
★3 | キル・ビル(2003/米=日) | 劇画部分が一番残酷で気持ちが入ってしまうシーンなんだが、タランティーノは全篇真面目なんだろうな。あらゆるシーンで日本人を意識する、また実感する記憶の彼方の70年代は彼にとっては夢の時代だったんだ。 [review] | [投票] |
★4 | マトリックス レボリューションズ(2003/米) | 2より出来もいいと思う。じっくり丁寧に描いている。1は能書きが全篇。2はアクションと愛。3は能書きプラス永遠の愛と魅せるCGアクション。好きだなあ、僕は満足です。キアヌ、いつも髭剃ってるけど、剃ってる暇なんかない筈だぞ、不精髭でよかったのに。 | [投票] |
★3 | 傷跡(1976/ポーランド) | いやー、キェシロフスキにもこういうワイダ風の映画があったんですね。まともに、党、監督官が出てくる。いつもの心の移ろいを期待している観客には絶句。それなりに楽しめたけどね。これが長編デビュー作なんだ。 | [投票] |
★4 | 私は好奇心の強い女(1967/スウェーデン) | 映像もきれいでなかなか力作。ドキュメンタリータッチの中に恋愛の芽生え等サービス精神も旺盛。今見ても秀作。レナ、意外と身体に自信のないとこなど可愛い。 | [投票] |
★3 | マッスルヒート(2002/日) | ストーリーはこちらが想像した通りに進む。子供を使ってるのがうまいね。加藤雅也に凄みがあればね。ちと惜しい。 | [投票] |
★3 | プライベートレッスン 青い体験(2000/韓国) | 韓国映画元気だから、ポルノ風にまとめようと思っても、思いがけずいい青春映画に仕上がってしまう。なかなか気持ちが入っている。この時代でも若者は、はかない心でまともに前を見れない。あやふやな毎日、日常。 | [投票] |
★3 | えびボクサー(2001/英) | 意外と、まともな劇映画にしてある。もっとはちゃメチャな映画かなあと思っていたのである。まあ、B級映画なんでしょうけど、俳優陣もなかなかいいね。色使いも赤でまとめて映像的にもきれいだ。
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★4 | マーサの幸せレシピ(2001/伊=スイス=独=オーストリア) | 一流レストランのクッキングのきびしさ、和気あいあいの雰囲気が好きです。美しいクリアな映像で料理を見ているだけで楽しい。(『王様のレストラン」みたいです。) [review] | [投票] |
★5 | 雨のなかの女(1969/米) | 最初から最後まできっちり念入りに練って作られた映画だ。みんな傷ついてそれでいてなお何かを求めて生きている。その漂泊感がよく出ていた。コッポラうまいよ。ラストは呆然。人間の弱さ・美しさ・哀しさに涙。これが30年以上前の映画だとは、、、。 | [投票] |
★2 | リード・マイ・リップス(2001/仏) | うーん。普通の二人が主人公、の一応ラブ&サスペンス。読唇術を犯罪に使っていく下りが面白いが、行き過ぎかなあ。心情的には同調できませんでした。女優さん、ブスだよ。男も変な顔。スミマセン。映画的にはその方がリアリズムしてたけど。 | [投票] |
★3 | エトワール(2000/仏) | 意外と深みのないダンサーたち、と見える。インタビューが遠慮しているせいもあるが、自己鍛錬は分るが、エトワールの内面的充実にまではカメラは踏み込んでいない。そこが不満。踊ることとは何か。彼らは楽しくないのか。ドキュメンタリーだから仕方はないが。 | [投票] |
★3 | ドリアン ドリアン(2000/仏=香港=中国) | 期待してたけど、乗れなかった。主人公の女優さん好みじゃなかっただけではないと思うが、それでどうしたと言う感じ。香港の下町の描写はなかなかだが。 | [投票] |
★3 | OKINAWAN BOYS オキナワの少年(1983/日) | オキナワの哀しみ。つらさ。しみわたりそうだ。希望途絶えて、オキナワの海に散骨される若者よ。同じ日本でパスポートが必要だと。内国にいた我々も彼らにとってはアメリカと一緒。いいドラマですが、映画的に映像が暗すぎ、カメラワークも平凡。俳優はいい。 | [投票] |
★3 | Jam Films(2002/日) | 北村龍平と岩井俊二の作品が気に入った。北村の死者と生者と間の部分のこだわり。岩井のメルヘンチック。印象的だ。両作とも発想がまだふんだんに自由でほとばしっていることを思わせる。 | [投票] |
★4 | ぼくの好きな先生(2002/仏) | 淡々とした映像。私が画面の子供と本当に話しているみたいであった。マンツーマンでしゃべることの大切さ、人間対人間の会話、子供たちの何気ない表情の下に潜む哀しさ、不安、よろこび。忘れかけていた何かを思い出したような気がする。 [review] | [投票] |
★3 | 最後の晩餐(1973/仏) | 奇作を狙った異色作。食欲・性欲・睡眠。食べながらセックス。そりゃあ死ぬわなあ。次々と摂食死する男たち。女は図太く死なない。気負ってるなあ。死ぬ為に食べる。食べられる食物を冒涜しとるなあ。監督がブニュエルだったらもっと上手く料理しただろうに。 | [投票] |
★4 | 二重スパイ(2003/韓国) | 主役が北側というのが驚き。全体に哀しみを帯びたトーンで展開してゆく。何のためにスパイをしていたのか、しかも北にも南にも居場所のない人間の切ない生き様を訴えている。ハン・ソッキュ久しぶり。じっくり見れました。加点します。 | [投票] |