コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 幽閉者 テロリスト(2006/日)

見るのにかなり気持ち上の勇気が必要であった映画だ。まあ、普通の観客が何気なく見る映画とも思えないし、かといってあの時の政治状態を他人事と思えない人間からはいたたまれない映画なのかな、と思ったが、
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映像のほうはスカッとした個人ドラマに仕立ててあり、政治的プロパガンダもない。

恐らく足立正生の幽閉状態をMに見立てているのだろう、その間の官憲の執拗な拷問は人間を動物の犬にしてしまうぐらいすさまじい。その足立正生の怨念は画面を越えて観客に伝わってくる。だが、彼の政治生命というか、生き方はそれを超えて固まったのだろうか、、。足立正生と仮のMが混濁してしまい、僕には二人の幽霊のぶつかり合いだけが印象に残る。

でも、あのときの思想は一体全体彼らの人生の上で、何だったのだろうか、、。そこに踏み込めていない僕自身の戸惑いもあり僕にとっては曖昧な映画になってしまったと思う。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。