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[コメント] バンテージ・ポイント(2008/米)

1時間半。映画にとって最良の上映時間だと実は僕は思っている。昔ゴダールもそう言っていた。人間がダレずに集中できる時間はそんなものだろう。この映画はまさにその90分でスペインでの米大統領暗殺事件の8パターンの「羅生門」をやってのける。
セント

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映画を見終った人むけのレビューです。

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まさに画面に釘付けになってしまった。特に演出に派手さはないのだが、タッチは流麗だ。俳優陣もそこそこ豪華。映画人の野心さえ感じられる秀作でもある。

冒頭の中継車からの現場とのやり取り、広場での爆発までのプロセスが秀逸。ここで一気に観客を引きつける。シガーニー・ウィーバーが光ってます。ほか、フォレスト・ウィティカーの暖かみ、 ウィリアム・ハートのりりしさ、デニス・クエイドの繊細演技等々きらりと光る演技者ぞろいで見所も多い。

とにかくつなぎのシチュエーションが秀逸で、目を凝らして観客は見続けることになる。最近こんなに面白くて無駄のない映画も珍しく、エンターテイメントとしてCPも高い。少しだけけちをつけるとしたらラストの少女の車道に出るシーンの蓋然性が疑問なのと、8つのそれぞれのリワインド映像がしつこかったことぐらいでしょうか、、。皆さんにお勧めの映画です。

(評価:★4)

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