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[コメント] 巴里の女性(1923/米)

これは、喜劇ではないとチャップリンは言っているが、立派な喜劇だと思う。設定からして、チョイ無理気味。感情と時間の行き違いも自然でなく、メロドラマ風喜劇に仕立ててある。
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私は、ひとりくすっと笑おうとするんですが、観客のみんな凄く深刻なんです。もう、チャップリンの罠にはまってる。

ラストのあの、恐ろしげナル姑と養子4人と共同生活していること自体、完全にそうだと思いませんか。

みんなが指摘してる物欲と思われる、あの捨てたネックレスを取り返しに詰め寄るところなんか、滑稽で、私は声を出しそうになりました。こんなシーンは、愛を描いてるチャップリンだったら、ありえないと思う。

やはり、チャップリンに、誰かの庇護を受けて生活する人間なんて、肯定できなかったのだと思う。これは愛の映画ではありません。立派なメロドラマ喜劇です。

(評価:★3)

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