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[コメント] スーパー・チューズデー 正義を売った日(2011/米)

アメリカでは映画の一ジャンルとも言える政治映画だ。とは言っても、何と戦国時代張りの裏切り、忠誠心が謳われており娯楽作品としても立派な存在である。そして今や旬の俳優陣に演技合戦をさせ、監督たるクルーニーはさぞ満足ではないか、、。
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確かに展開は面白い。主人公たるゴスリングももはやそこまでと思わせておいて、最後にうっちゃるところ、かなり娯楽作として意識した造りだ。 しかしそうするとますます薄くなる人間性、政治性の希薄力が高まって来て、意外やこの作品も印象として出来栄えは同じ運命を共にするのである。

政治ってこんなに現実と遊離してしまうのか、とますます政治離れが進行すること間違いなしの映画でもあります。その分作品としてのスケールも小さくなる。それは面白さゆえの結果だとしてもやはり後味は悪い。

ただ、結構いい女のエバン・レイチェル・ウッドがあんなに薄幸の女性というのに僕はイメージにギャップを感じたが、だからこそインパクトはあったのかもしれない。だいたいこの映画,主要俳優たちの演技が相当質も高くそれだけでも十分見ていられる。しかし、マリサ・トメイの容貌の衰えは隠しようもなく、ただただ哀しい。役柄もなあ、、。

クルーニーの嗜好が明確なエンターテイメント政治映画であります。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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