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[コメント] ジャンゴ 繋がれざる者(2012/米)

確かに映画の原点に戻ったかのようなワクワク感が最初から続く。特に冒頭の保安官話は秀逸の一言。胸がすかっとするし、その爽快感が次エピソードへと繋いでくれる演出。もうそれだけでこの作品は成功へと導いてくれる。
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やはりタランティーノ好きの俳優たちのエネルギーが満開であることがこの作品を濃密にしてくれている。むしろ受け気味のジェイミー・フォックスの内面演技、すべての演技を醸造したかのようなクリストフ・ヴァルツの完ぺき演技がやはりすごかったなあ。

楽しんでやっているのを見せない、実にうまくなった レオナルド・ディカプリオの少々オーバー演技、まさに歌舞伎を彷彿させるほど完成されたサミュエル・L・ジャクソンの凄味演技も印象に残る。そして懐かしやフランコ・ネロの登場と来ては映画ファンも唸りまする。

つくづくタランティーノは好かれてるんだなあって分かる。と同時にファンもにんまりしてしまう、その一体感。これがいいんだよなあ。タランティーノの登場には少々やり過ぎの感じもあるが、、。

あれれという間に倒れたふたり(ディカプリオとヴァルツ)のシーンのあと(何と勿体無い、しかしだからこそ秀逸かも)、ジェイミー・フォックスを主役だとアピールするラスト篇は僕には少々蛇足気味に感じた。でもあそこで終わってしまったら主役はクリストフ・ヴァルツになっていたから仕方ないか、、。

娯楽こそ映画の原点。まさにそれを現代にアピールする秀作でした。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)カルヤ[*] steeling[*]

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