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[コメント] ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012/ポルトガル)

第一話。カウリスマキの章。圧倒的映像。この濃密な色彩。それを見ているだけで惚れ惚れする。けれど考えたら内容はなし。カウリスマキに一杯喰わされたか、、。(映画ではだれも食わなかった。)
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







第二話。久々のペドロ・コスタ。相変わらず力強いメッセージ色。体の中を突き抜ける衝動というものを彼の作品からは感じる。この作品だけが短編映画に真っ向勝負してる。出し物は黒沢の「夢」の一挿話「トンネル」に影響を与えられたか。であれば、彼はなかなか鋭い。

第三話。エリセを見ずして何としよう、というより、見ることのできる至福から映画館に駆けつけたファンも多いはず。でも手を抜いているなあ。今はなき工場に勤めていた人間の顔と話が彼の映画とは、、。まあ、少し安易ではあると思う。

彼らの顔を見続けたせいか、ラストの写真のクローズアップにこそ、この工場の人生の真実の叫びを聞く思いがする。写真の方が優れているという逆説。

第4話。いつも人を喰っているオリヴェイラ。今回は観光案内映画に徹する。しかも5、6分ほどの短編。「題名通り、この映画に一番忠実でしょ?」と言っているようだ。相変わらず人を喰っている。それはいい。まあ慣れてはきたけれど、ね、、。でも、なあ。

(評価:★3)

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