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[コメント] フランシス・ハ(2012/米)

いやあ好きだなあ、この映画。モノクロで昔懐かし(逆に現代では新鮮か)ヌーヴェルバーグのいいとこ取りオンパレード。躍動感のある映像は自分の肉体のように息をしている、、。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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主人公が27歳なのにまるで未成年みたいにガキ丸出し。やはり現代、すなわち時代を描き出している。何といっても映像が全編イキイキしてる。

走る。とどまる。思ってもいないことを言ってしまう。本当は自信がないのにそれとは裏腹に変に頑張る。自活しようにもカネがないので部屋はシェアでやっと転がり込んでいる始末の生活力。

どうです。まさに現代にどこにでもいる若者ではないですか。ちょっと上目目線から見ると「バカな娘」と一言、一瞥されるようなお嬢さんですが、けれどとてもいとしい。

だってこの人はみんなが持っている自分の分身であります。自分自身は嫌いでも(そうでもない人もいますが)やはりいとおしいものです。

僕はこの映画では、あの突如パリ行きを決行した2,3日間が好きです。カフェで一人さびしく食事をするシーン。皿に残ったものを手で平らげるつつましいシーン。パリなのにルーブルにも行かず、セーヌ川の狭い土手をあぶなっかしく伝い歩きするシーン。彼女らしくてすこぶるいい。

ということで僕の今年の収穫作です。この作品に巡り合えたことをとても嬉しく思います。

(評価:★5)

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