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[コメント] さよなら、人類(2014/スウェーデン=ノルウェー=仏=独)

大好きなアンダーソン作品。今回は結構しっかり長編してる。3部作の最後だというから力が入っている感がする。相変わらず楽しく、シュールで、哀しく、人生って愛らしく思えるほど。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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構成としては平たく言えばコント集とも言えるのであるが、40近くあり、場面、出演者等それぞれ相関関係もあり、十分劇映画として見ることができる。カメラは絵画のようにほぼ固定。そのためクローズアップは全くない。アンダーソンの審美的姿勢がよく出ている。大勢の登場人物シーンでは、当然一人一人の表情が小さくなるのであるが、不思議と表情がよく分かるのである。

僕は多数の挿話の中でも若き暴君が歴史の時間設定を超え、現代のバーに突入する話が好きである。女を追い出し、カウンターの若い店員をナンパするシーンは傑作であります。

最後の方はちと長いかなあとも思ったが、アンダーソン、気合の入った作品であった。これぞ映画が芸術であることを表す珠玉の作品である。

(評価:★5)

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