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[コメント] ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(2018/米)

こういう自由を守ろうというメッセージ映画を政治映画と言う範疇ではなく、娯楽映画にしてしまうスピルバーグの才能に惚れ惚れしてしまいます。映画はもうラストまで一気。これだけの題材でこれほどの映画を作り込むこの技術、いや気持ちの入りっぷりに感動。
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1970年ごろって、僕の中ではついこの間なんだけど、随分とレトロっぽい時代性を感じましたねえ。スピルバーグの美術の積み重ね。最初の方の壁のポスター、「明日に向かって撃て」なんて、ロバート・レッドフォードの顔があり、これがラストにつながるんですね。オマージュも感じられ、いい雰囲気で映像を紡ぎ出している。

その映像のスタンダードな色彩、人物像のうごめき。1950年代ぐらいまでさかのぼるアメリカの良き時代の映画の雰囲気を醸し出している。70年代って、もうちょっと洒落てたと思う。これもスピルバーグの映画のオマージュを感じる。

そう、古き良き時代の映画は政治的なものがテーマであっても、みんな娯楽映画にアレンジして、大衆もよく見たものなんだ。これが現代との大きな違いでもある。この題名だけでこの映画を観ない映画ファンがどれだけいることか、、。

そして何より、この映画はアメリカはもとより、日本で今行われている権力の不気味さを感じるにはうってつけの、辛辣で、切実な映画だと思います。自由は失なってからではもはや取り返しのつかない、かけがえのないものなのだ。それは人間が生きるうえで一番必要とするものであり、自由がなければ希望もなくなる。

(評価:★5)

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