コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)

精神的転向、或いは「ころび」を子供にまで体験させてしまう時代を鋭く、静かに訴える。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







今のところ今年のベスト。「マルメロの陽光」を思わせる映像。各シーン無駄なし。甘さも極力カットしている。この監督、人生は思想的にも解放(Freedom)されねばならないが、それと同じぐらい肉体的にもそれが重要だといっている。以下は私見です。 義理の姉が悦んでいるのは犬(満たされない父への愛情__ファザコンか?)とのセックスであって、犬とセックスできないから、人間を通してセックスする。(人間のオトコはその時セイキの役目しかしていない。)それに気付くオトコが犬を殺害する。深く考えれば解放とは感性__肉体がまず解放されなければならないのであろう。 そういう意味では、真の人間の自由の意義を問うている。後にも残る秀逸な名作。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)あき♪[*] ことは[*] ドド[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。