一部の（あくまでも一部の）シーンのカッコ良さ／面白さとベルーシの「か〜わ〜い〜い〜」瞳を見れば、甘やかしたくなる気持ちもわかるが、個人的にはせいぜい★3ってところか。だってコレに★5とかつけちゃったら、『ロシュフォールの恋人たち』なんかもう★17とかつけないと、オレの中で辻褄が合わなくなってくるから。ジョン・ランディスの（少なくとも音楽映画における）処理能力は正直中の下ぐらいではないだろうか。登場人物の多さとか、制作者の処理出来るキャパシティを完全に上回っており、結果グダグダになっている。

ストーカー的純愛女暗殺者の件にしても「本気で」映画に練り込もうとしているとは思えない。ちゃんと頭を使って丁寧に描けば、かなりのケミストリーを生む可能性もあったはずなのに、剥離し過ぎてただの邪魔。もしアレが本気でやった結果だというのなら、逆にヤバい。

あと無粋を承知で言うが、観客にちっぽけな笑いと爽快感を提供するために爆破された、ガソスタの所有者がかわいそう。シンプソンズとかのアニメならまだ良いが、実写でこういうことされると「愛すべき馬鹿」と言うより、冷血鬼か鬼畜に見えてきて醒めるんだよな。終始ポーカー・フェイスでリアクションしやがらねえから、故意で爆破したのかどうかもよくわかんねえし。