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[コメント] ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米)

母親不在どころか女性不在とすら思える荒野。「HW」という記号のような名前。対極に在る者との小競り合い。器用にも不器用にも成りきれず。
Lostie

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







個人的には『スカーフェイス』のような「もう、どうしようもない」みたいな展開に魅力を感じるので、この映画のダニエルはトニー・モンタナに比べれば、「ただの嫌な男」レベルに見えてしまった。・・・のでこの点数。

あと、終盤にダニエルが息子に「お前は実の子ではない」と告げるシーンを素直にとっている方もいらっしゃるようですが、あれは嘘だと思うんですが・・・、どうでしょう。

異母弟だと思っていた男に騙され、(それから時間は過ぎたものの)最後の希望とも言える息子に「距離を置きたい」的なことを言われたら、心理として嘘をついて悪あがきをすることは有り得るし、ダニエルという人物ならなおさらです。とっさに思いついたような「土地を買うための小道具として育てた」という理由にも真実味はありません。どこの人間が砂漠のカゴに入っていた孤児を「おっ、ラッキー。こいつは使えるぞ!」などと思うでしょうか。普通に考えれば、足手まといにこそなれど商売が劇的にスムーズになるとは思わないでしょう。"Bastard from a basket!"(カゴの中のロクデナシ)という妙に韻を踏んだ言葉も嘘っぽいです。その直後に挿入された、この作品においては「浮いている」とすら言えそうな「甘い」回想シーンでの彼らは、僕にはやはり実の父子に見えました。そもそもPTAがあの回想シーンを挿入したこと自体が、センチメンタリズム目的だけではない真実を物語っているような気がします。

ただ、ダニエルが普通の(と言っていいのかわかりませんが)異性愛者かどうかは微妙なところですね・・・。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)HW[*] けにろん[*]

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