[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)
企画モノAVでも芸術でもないギリギリのラインを駆け抜けた超娯楽作。「クソババア!」から始まる面白さ。エレベーターでのファースト・コンタクトを始めとしたアクション演出の面白さ。身長差を無視してなんとか「見下そう」とするユペールの面白さ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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随所でお笑いで言うところの「天丼」(同じことを繰り返すことによって笑いを増幅させること)が効いている。「トイレでのフェラ/手コキ」や「除け者にされる母親」等がそれに当たる。間違いない、コレは笑っていい映画だ。正直バリトンの青年の歌う時の表情も笑わせにきているとしか思えなかったし、ラストは「ヤベー! コレ終わる気や! コレこのまま終わる気や!」と思っていたら本当にエンド・クレジットが始まり、爆笑した。自分でも正しいリアクションをしたと思う。
『ピアノ・レッスン』(原題『The Piano』)もそうだが、割と普遍的と言うかシンプルなタイトルなのにこんなふうに描かれると、ピアニストがみんなムッツリスケベ(久しぶりに言ったな・・・、もう死語か?)と思われないかうっすら心配だ。そういやユペールとホリー・ハンター、結構顔似てないか?
あと「色」が良いね。ハネケの「黒」と「白」はなんだかよくわからんが、とても良い感じなのだ。黒鍵、白鍵、美を発見・・・と、最後にどうしても韻を踏みたくなるぐらい良い感じなのだ。
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