ジョー・チップさんのコメント: 点数順
ゴジラ(1954/日) | ゴジラに関わった人々が「具体的に」不幸になっていくという情け容赦のない演出と脚本。 [review] | [投票(27)] | |
惑星ソラリス(1972/露) | 『ストーカー』に出てくる「ヤマアラシ」についての話で、私の今までの「ソラリス」の解釈が間違っていたらしい、ことに気づきました。 [review] | [投票(24)] | |
仁義なき戦い(1973/日) | トップの欲望、都合、尻ぬぐいのために次々とあっけなく犬死していく若者たち。この映画の状況が先の戦争を暗示しているのは明らかだが、「戦争が終わっても日本はちっとも変わってないじゃないか!」という深作監督の怒りが全編に渡って伝わってくる。 [review] | [投票(23)] | |
ガメラ2 レギオン襲来(1996/日) | 東宝特撮映画によく登場する博士(怪現象を解説してくれる、いわゆる科学の権威)がこの映画には存在しない。にも関わらず、怪獣映画史上もっとも複雑な生態を持つレギオンに説得力を持たせたスタッフに脱帽。 [review] | [投票(22)] | |
少林サッカー(2001/香港) | しょせんCGでしょ?という言葉はこの映画の場合通用しません。人間ができないことをCGが補完するのではなく、CGがつくる破天荒な映像に人間の肉体が食らいついていく。映画の限界、人間の限界に挑むためのCG映像なのである。 | [投票(19)] | |
太陽を盗んだ男(1979/日) | ストーリー展開に無理がある、って批判されちゃ何にも言えませんが、誰が何と言おうと傑作です。原爆奪還の方法はいいかげんでも原爆製造方法はリアルに見せる。それがこの映画の思想です! | [投票(16)] | |
空の大怪獣 ラドン(1956/日) | まず博多市の実写が写って、次の瞬間、同じ場所、同じアングルのミニチュアに切り替わり、そこをラドンが急襲!特撮陣の自信の程がうかがえる。とにかく破片が細かい! [review] | [投票(15)] | |
殺人の追憶(2003/韓国) | 身構えて観ていたら、いい加減極まりない実地検分に唖然とし、さらにソン・ガンホの飛び蹴りに爆笑するはめに・・・。確信犯的なギャグ描写に監督の自信に満ちた実力を見る。 [review] | [投票(13)] | |
生きものの記録(1955/日) | 「じゃ、わたしたちはどうすればいいんでしょうか・・・」労働者たちから言われて老人はたじろぐ。その醜態から目をそらせてはならない。彼は大多数の人々の代わりに「無限責任」を背負ってしまったのだ。 [review] | [投票(11)] | |
ジュラシック・パーク(1993/米) | 恐竜が島に解放された時点で、人間のドラマがふっ飛んで、登場人物がただただ恐竜から逃げるだけの存在になってしまう『ブラックホーク・ダウン』的発想が面白い。その人間がどんな過去を持とうが、どんな業績を持とうが、恐竜にとっては単なるエサに過ぎない。 | [投票(11)] | |
日本のいちばん長い日(1967/日) | 全員の登場人物のキャラが立っており、誰1人脇役となっていない。緊迫した演出と相まって異常な迫力を生んでいる。残念ながら現在の日本の俳優陣では再現不可能。一人ひとりが発するセリフがどれも重く、これも皇居周辺を舞台にした戦争映画といえるだろう。 [review] | [投票(10)] | |
ガス人間第一号(1960/日) | あまりにも悲し過ぎる結末。こんな世の中間違ってる! [review] | [投票(10)] | |
渚にて(1959/米) | 『エンド・オブ・ザ・ワールド』ではやっぱり暴動が起こっていた。そういうシーンを入れないと今の観客は納得しないだろう。この映画では人々は最後まで人間としての威厳と誇りを失わなかった。60年代前半、人間こうあるべきだ、人間を信じろ、という信念がまだ生きていたのだろう。きれいごとと言われようが私も人間を信じたい。 | [投票(9)] | |
仁義なき戦い 広島死闘編(1973/日) | 梶芽衣子と北大路の熱演でシリーズ中でも突出した作品に。戦争で死に損ねて、殺人の度に予科練の歌の口笛を吹く山中。特攻で夫を亡くした靖子。図式的とも言える一方、力強くもある。戦争中は死ぬと軍神に祭り上げられたが [review] | [投票(8)] | |
スター・トレック(1979/米) | 確かに退屈で眠い!というのもよく分かる!でもエンタープライズ号は一応軍艦なんですが、どちらかというと『カプリソ号』『コンチキ号』『ビーグル号』に近く、彼らは戦士というより「冒険者」なんです。以下、DVDの感想。 [review] | [投票(8)] | |
禁断の惑星(1956/米) | 最初の方は明朗SF冒険物のようなんだが、だんだん怖い展開になってくる。ロビーと3枚目クルーが外で酒盛りしていると、ロビーが一瞬固まる。「どうした?何か来るのか?」ロビー「いえ、ここには来ません。」ゾーっとしました。 [review] | [投票(8)] | |
Z(1969/仏=アルジェリア) | この映画をコメディと認定(?)しているのはこのサイトだけ。しかし現在、世間を騒がせている非寛容な指導者を頂く国々を見るにつけ、ラストシーンの「リスト」を単なるブラックユーモアとも片付けられない。 [review] | [投票(7)] | |
眼には眼を(1957/仏=伊) | 手ぶらで砂漠・・・こりゃ悪夢だよ。むちゃくちゃ怖く、また人間の心の闇の深さにぞっとしてしまう傑作。なぜかあんまり知られていませんが、レンタルビデオ出てます。 [review] | [投票(7)] | |
豚と軍艦(1961/日) | 今村といえば昔は『にっぽん昆虫記』だったが、今だととこちらの方が入門編にはふさわしいかもしれない。悲劇的で恐ろしい題材を力技で喜劇に仕立て上げています。まさに重喜劇。丹波哲郎とラストの豚は必見。 [review] | [投票(6)] | |
メカゴジラの逆襲(1975/日) | 初代『ゴジラ』と合わせ鏡のような構造の作品。実質上ゴジラシリーズはこれで終わってます。弱さと強さ、愚行と英知、憎悪と愛、人間の両面を見届けて、ゴジラは去っていきました・・・ [review] | [投票(6)] |