シンデレラ題材ってんで、あっしはもう、「予定調和」コレを楽しみにしていたわけであります。実際問題、「予定調和」を楽しめない人には、見ることを勧めもしません。最初からわかってる訳ですよ。もしこれで、バッドエンドにでもしよーもんなら「シンデレラ題材などと謳うんじゃねーよ」と、こてんぱんになって平均点も★１．６は堅いかなと。

で、予定調和を楽しもうと思って見始めるとコレが、「実話なのよコレ」という語り口で始まる。「え？ どうなのよ？ ちょっと、かぼちゃは見れないのオレ？」とやたら不安になったのだった。

ところがどーして、展開的にはホンマモンのシンデレラよりもいいじゃんこれ〜。あー幸せになって欲しい（てゆかなるのわかってても祈りつつ見るおれ）。ドリューまた惚れちゃったよォ〜。あーでも、ジャクリーヌ（妹ね）もかわいいよん。あーでも谷間は長女が一番だよん（←アホ）。何でもいいのか俺？

いやね。王子様、そうかぁ、、華が無いかぁ〜。それ女性陣の意見なのね。あたしゃ親近感あってよかったよね。王子という立場になってしまったがために揺れる気持ちだとか、そーいうのはよく出てたと思う。これが絶世の美男子だったらドリューが惚れた原因もソレなのか？ ってな具合に思ってしまうけどね。

俺はドリュー好きなので、アレなんだが、、一般の男性意見を取り入れるならば、ドリューも華としては不足なのかもしれんよね。そういった意味で、この王子とドリューとの組み合せが、この映画の命でもあるんじゃなかろうかと思うわけよ俺は。心情的なかかわりあい、二人の絡み合いってのは、このキャスティングがナイスなんじゃないかと思ったのね。

で、ラストの方ね、ねーちゃんが「ムキーーーッ」と暴れるシーンで大爆笑。これたまらんかったです。

最後にちょっとだけひっかかっちゃったりした部分がありました。ずっと、「シンデレラをネタにしているということは、勧善懲悪という部分が必ずなきゃいけない」と思っていたのです。「予定調和」としてね。そうしたら、本当にソレが来ちゃったね。

金持ちエロジジィのところから逃げてきた時にドリューはとっても素敵でした。あんだけの勢いで刀をぶんぶん振り回して、んで、実は心すごく傷ついていて。こーいったシンデレラその人のキレーキレーな心が、あっしの胸を打ったのよね。そして、継母に「私の母はあなただけ」と、涙ぐんだりした日にゃぁ。

が、ラスト、、皇太子妃となったドリューの鼻持ちならない顔ッ！ あそこも私的には「哀しい顔」をして欲しかったのだ。哀しい顔で、そして、、２週間後ぐらいには、許してやって欲しかったなぁ〜。そーいうエピソード入れてほしかった。偽善者だとか、夢見だとか言われるとは思うけど、あっしはそーいうのが好きなの。

でも★５なのよ。。

だって、やっぱり王子様迎えに来る時って「しろうま」なんですもの（爆）