コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アメリカン・ナイトメア(2000/英=米)

スプラッタホラーが、いかに社会情勢と密接に関係していたのか非常に勉強になった。巨匠と呼ばれる監督達は、やはり巨匠なのだと再認識。ゾンビにしろレザーフェイスにしろブギーマンにしろ、その存在意義は大きく、彼らは絶対に滅びない
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







例えば、妙に興奮しまくっていたジョン・ランディスなんかを見ていると、非常によく分かってくるのだ。ホラー映画に心酔している気持ち、何かをしたいっていう気持ちが。

彼が『狼男アメリカン』を監督した背景には、こうした巨匠達が残してきた作品が大きく影響しているはず。同時期に『死霊のはらわた』を監督したサム・ライミにしたって同様だろう。特異な60年〜70年代のアメリカがあり、その影響を受けたスプラッタホラーがあり、それを観てきた人達(ランディスやライミ)がいる。こうして、80年代のホラーブームの幕は開かれたのだろう。だから巨匠は巨匠と呼ばれているのだ。

よくよく考えてみると、このインタビューは貴重。もう十数年経って、ホラーがもっと衰退してしまったのなら、ますます貴重になってくる。ドキュメンタリーの基本のような構成だったが、やはりベトナム戦争だったり、宗教や性の問題が織り込まれてくると、なぜか安易なスタンスでは鑑賞することが出来なかった。終始ハラハラした。

ウェス・クレイブン、『鮮血の美学』ときたなら、ショーン・S・カニンガムのインタビューも聞いてみたかったかも…。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)くたー[*] クワドラAS[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。