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[コメント] ダークマン(1989/米)

死霊のはらわた』で世に出た職人が『スパイダーマン』に辿り着くまでの間、1つの通過点となった作品がこれ。…なんだけど、全然進化してねぇ(笑)。苦悩する主人公、複雑なヒロイン、極悪一筋の悪党。サム・ライミはどこへもゆかない。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







確かにウェスタンを撮ったり『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』を撮ったり、寄り道(ではないが)しているのだけども。そしていずれも未見なので大口は叩けないものの、この手の映画にしてサム・ライミの手法あり!といった感じで、全くハズしてこないところが職人と評価される所以なのでしょう。アメコミを意識した描写は客観的に「B級」の印象を強く感じさせニヤリ。それでもって、その描写にしても寒気1つさせない上手さがある。空撮やら合成やら、はたまたぐるんぐるん回転する撮影やら、、、上手いです。「巨匠のマンガ」がそこにはありました(笑)。

本物のヒーローではないが、生まれたてのヒーローとして、主人公の感情が揺さぶられる展開は心に響く。つまり、あのエンディングを迎えた時点で完全なヒーローに生まれ変わった…という解釈で正しいと思う。対照的に、ジュリーは複雑な心境はずっと変化しない。どっかで見たなと思ったが、これは、まさしく『スパイダーマン』と同様。

ブルース・キャンベルのアッシュオチは卑怯です。しんみりしたところで爆笑させるな(笑)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] きわ[*]

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