カット版の存在を全く知らなかった俺も悪いが、正直言うと、無意味なカット版が存在することの意図が読めない。製作者自ら短縮編集をするなら許せるが…。「最終版」とやらは後半シーンからスプラッタ描写を見出すことは全く出来ず、何も興奮できなかった。勿論、ノーマル版を見たからといって評価が上がるとは一概にいうことは出来ないけれど。ノーマル版は「ＣＩＣ・ビクター」から発売されているやつが、それに当たるようだ。ＪＶＤ社から発売されている「最終版」は本当に酷い代物なのかもしれない。こうして、罠にはまってしまった俺は本当に虚しくなった…。

とは言え、脚本そのものに納得できない箇所もあるわけで（苦笑）。まず、前作と同じような事態が既に最悪の方向に進んでしまっている！という現在進行形で始まる形式えをとっている点。今作は何か見切り発車な感がしてならない。登場人物に感情移入がし難いからなのかもしれないが、「彼らが今何をしようとしているのか」という重要なポイントが上手く掴み取ることが出来なかった。

あと、ラストの“半分”夢落ちも「え？」という感じ。妙なあっさり感が気味悪いでっせ。バブのラストもローズを射殺して終了という訳にはいかないだろう。

追記：俺の知っている限りでは「ノーマル版」なんてビデオ屋で見かけたこと無いよ！以前から見よう見ようと思っていた作品なだけに、チェックする度に「最終版」の文字が目に入ってきたような記憶が……）