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[コメント] 御冗談でショ(1932/米)

ギャグの嵐。冗談じゃねーよってくらいギャグメイン。まさに「観客」になって鑑賞できる。挿入歌「Everyone Says I Love You」も本当に素晴らしい。そこで、ふと思った。70年以上前の映画なのに現代映画を観る感覚と全く同じだということを!!
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







★4です。他のコメテの方々に歯向かった訳じゃございません(今日の時点で自分以外はオール★5)。しかし、ギャグが光る傑作だと思うのは確実です。

フットボールのライバル校の目論見や、セルマ・トッド演じる娘の(中途半端な)存在にいちゃもんなんて付けている暇がない!(言い返すと、これらの伏線は弱く、終盤で全く生きないのだ笑)とにかくギャグ、ギャグ、ギャグ。無数のギャグが尽きることなく全体に散りばめられている。そして要所要所にはEveryone Says I Love Youの歌声と、チコのピアノ、ハーポのハープが響き渡る。これがもう「絶妙」としか言い様がなく、非常にバランスの良い仕上がりになっていると思う。

ラストは駆け抜けるようににして終わってしまったが、実はカットされたシーンがあるらしい。手元の『世界の喜劇人』(新潮文庫)によると「勝利後のファイアストーム(キャンプファイアーのようなもの)で、ハーポがどさくさに紛れて校舎に放火(!)。しかし、実は校舎上に敵役(相手校か?)にいるから。また、グルーチョは廊下の猛火を消火しにかかるが<NO SMOKING>の文字を見てくるりと戻ってきて葉巻をもみ消す」というシーンらしいです。おそらく冗長の恐れからカットしたのだと思うが、「四人が燃える校舎をバックにトランプをプレイ」している写真には度肝を抜かされてしまった(笑)。これはラストのオチなのかもしれないな。個人的にはこのカットシーンが付加されていたほうが極まった感がして◎だ。たぶん。

どこが一番面白かったか?と訊かれるとかなり迷う。

「そんなことじゃなく全部だよ!全てのギャグが最高だよ!」と言わざるを得ません。

(評価:★4)

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