[コメント] 御冗談でショ(1932/米)
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★4です。他のコメテの方々に歯向かった訳じゃございません(今日の時点で自分以外はオール★5)。しかし、ギャグが光る傑作だと思うのは確実です。
フットボールのライバル校の目論見や、セルマ・トッド演じる娘の(中途半端な)存在にいちゃもんなんて付けている暇がない!(言い返すと、これらの伏線は弱く、終盤で全く生きないのだ笑)とにかくギャグ、ギャグ、ギャグ。無数のギャグが尽きることなく全体に散りばめられている。そして要所要所にはEveryone Says I Love Youの歌声と、チコのピアノ、ハーポのハープが響き渡る。これがもう「絶妙」としか言い様がなく、非常にバランスの良い仕上がりになっていると思う。
ラストは駆け抜けるようににして終わってしまったが、実はカットされたシーンがあるらしい。手元の『世界の喜劇人』(新潮文庫)によると「勝利後のファイアストーム(キャンプファイアーのようなもの)で、ハーポがどさくさに紛れて校舎に放火(!)。しかし、実は校舎上に敵役(相手校か?)にいるから。また、グルーチョは廊下の猛火を消火しにかかるが<NO SMOKING>の文字を見てくるりと戻ってきて葉巻をもみ消す」というシーンらしいです。おそらく冗長の恐れからカットしたのだと思うが、「四人が燃える校舎をバックにトランプをプレイ」している写真には度肝を抜かされてしまった(笑)。これはラストのオチなのかもしれないな。個人的にはこのカットシーンが付加されていたほうが極まった感がして◎だ。たぶん。
どこが一番面白かったか?と訊かれるとかなり迷う。
「そんなことじゃなく全部だよ!全てのギャグが最高だよ!」と言わざるを得ません。
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