記念すべき１作目『最終絶叫計画』、２作目『最新絶叫計画』、そして待望の３作目『最狂絶叫計画』。その全てで主役級のまかせられたアンナ・ファリスに拍手を送りたい（笑）。彼女、「最終」の頃と比べれば女優としても一皮むけたように思える。未見の『ロスト・イン・トランスレーション』なんかは楽しみ。ハリウッドは３０歳を越えてからトップ女優に成り上がることが当たり前の世界。現在２７歳の彼女、女優としてのキャリアは物凄く長いが今後が楽しみな逸材である！！！Ｓｃａｒｙ娘(?)のレッテルが貼られていてもお構いなしですよ（笑

で、本編。監督はウェイアンズ兄弟からコメディ映画の大御所デビッド・ザッカーにバトンタッチ。軸にあるのは『ザ・リング』『サイン』と『８mile』あたり。先日まで８mileしか観ていなかった自分は大急ぎでリングとサインを鑑賞。それらを踏まえると、ずばりこれが大当たり。そのバカパロディの忠実なこと！メルギブ親父をチャーリー・シーンがアホに演じてみれば、アンナ・ファリスはナオミ・ワッツを金髪から真似してみせる（笑）。改めて思うのは、やはりオリジナルあってのパロディ。当たり前なんだが、パロディの本質は全てそこに詰まっている。だからこそ、おそらくは上記のオリジナルを鑑賞していないと全く面白くない…（８mileは未見でも大丈夫か？）

他のパロディも見逃せない。『ブルース・オールマイティ』のアホキャスター、『アザーズ』のマイケル、『マトリックス』の“オ”ーフィアス、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイス貞子などなど…本当に笑った。ただ、『フレディのワイセツな関係』のパロディはやや過剰すぎて笑うに笑えない。あの子供いじりだ。ラストもこれで落とす。おそらく日本では知名度の低いこのオリジナルを未見の方は大勢いるはずで、普通に気分を害する人が沢山いるかと・・・。鑑賞済みでも「オイオイやりすぎだよ」と思ったが…（ここで減点。後味は爽快なんだか悪いんだか良くわからん！ｗ）

レスリー・ニールセンなどのスターが登場し、徐々に大作シリーズになりつつある絶叫計画。既に『Scary Movie 4』の製作も決定しており監督もザッカーが続投する。日本の配給がどのようなネーミングにするのかにも期待したい。

有力は『最悪』？笑