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[コメント] ウェルカム・ドールハウス(1995/米)

壮絶だ、全編に渡ってジョークが効いているくせに壮絶である。ドーンの視線によって突如として変化していく人々の表情。秀逸だ。しかし作品はあくまでも客観的で、オトナ子供という微妙な時期の中学生を映し出す。時代の象徴、ではないのだ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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10年前も100年前も、そして10年先も100年先も、どの時代でも思春期の子供達は何かしら壁にぶち当たるものである。確かに、世の中は不公平だし、平等なんてあったもんじゃない。だけど運命で括ってしまうのも酷である。

たまたまなのか、原因(家庭問題?)があるのか、正直言ってなぜドーンがこの作品において思春期の鏡になっているのか答えることはできないが(監督の意図は知る由もないが)、彼女は気持ち良いくらいに「微妙な時期」を演じてくれた主人公だと思う。本当に素晴らしかった。断言できる。

面白いのはコメントにも記したとおりドーンの視線である。いじめっ子は意外にも繊細な少年に、歌の上手な美男子は本当にいけ好かない男に…。そういう意味で、ドーンは自分のことを少しだけかわいく見ることができた?のかもしれないな。

(評価:★4)

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