笑いが止まらない。８割の人はそのように思うのではないだろうか。超名作の２作目でありながら比較的影に隠れている映画としてのイメージが強いが、鑑賞する価値は充分にある映画だ。

ＯＰから度肝を抜かれる。スーパーによる事件の経緯の説明、そして黒を背景に赤文字で「The Texas Chainsaw Massacre 2」のインパクト大有りのタイトル。“いかにも”なＢＧＭに載せながらお送りする本編。音楽も手掛けたフーパーの心意気、すげぇ。

この映画を観て思ったのは空白の１３年間のこと。そう、一家は変態王朝を築き上げてしまったのだ！あの巨大要塞に加えて親父のビジネス成功。面白すぎるぞ。しかもレザーフェイスは少しだがハートのある人間(?)になったのだ（苦笑）。そういった意味で、前作の幾つもの謎がかなり暴かれてしまっている為に「オカルト」な要素が殆ど感じられないのが痛いが（前作はあのオカルト加減に尽きると思っている）、逆に潔い印象も感じられるので結果オーライなのかもしれない…。フーパーらしい腐臭の漂う雰囲気や、「血」の演出は相変わらず素晴らしかった。内臓ブシャ〜と皮剥ぎ特殊メイクはスゴイ。

ラスト、手榴弾で地下は爆破され、おそらく３人ともＢＯＭ！しているように見える。親父も「もう終わりだな」と腹を括っていた。また、レフティも捨て身の覚悟で復讐を繰り広げていた（見事なまでに中途半端な復讐で笑えるけど）。だけど…彼らはあんなことじゃ死なないよね…。まぁ実際に次回作もあるし…どうなっちゃうんだコレ？

おっと忘れてた。あの絶叫姉さんもムカつくくらい狂気の沙汰でした。電ノコを振り回して終わりって（笑

鬼才トビー・フーパーの電動ノコギリ大虐殺は最早伝説だ。