[コメント] ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米)
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そんな子供がいるのか疑問だが(そりゃいるんだろうけど)。
やっぱりこの作品は、最終的には監督の腕の見せ所なわけだ。物語の世界観を始め、飽きさせないプロットが重要な鍵を握るんだと思う。そんな意味でクリス・コロンバスという人間こそ上手く嵌ることに間違いは無いし、実際、とても起伏に富んだ内容だと思う。魔法学校という舞台を忘れさせない授業シーンや、人食いクモだらけの森、クィディッチの試合、そしてラストの対大蛇などなど…まさにごった煮といった感じ。ごった煮とはいえ、その繋がりだって悪くない。学校の歴史に迫るプロットも興味深いものがあった。
ただ、大人も楽しめる子供向き映画という大前提の中での3時間という道程を考えると、どうしてもバランスが悪いように思えてくる。俺が子供なら確実に集中力は途中でプッツリ切れる。しかも家庭で観るならまだしも、劇場での3時間はいかがなもんか。
方向性が乏しいというのはハリーがどのような活躍をするのかある程度予測できてしまうから。この作品はロンやハーマイオニーの助力あってこそ成立すると思うんだが、肝心の局面で二人が不在ってのは、やはり納得がいかない部分も。ハーマイオニーに関しては露出度は低すぎだろう。3人の友情よりも事件に翻弄される姿が目立ちすぎている。ドラゴの存在も今回はあまりにも中途半端だし、あれだけ生徒がいるのに事件に絡んでくるキャラクターが少なすぎるのは痛い。
コロンバス監督の遊び心は本当に好きだっただけに残念。
さて監督が変わって、どのような方向転換を図るのか見ものだ。
…よし、明日観るかなっと(しっかし観る時間を作るのも大変な作品だ…笑)
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