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[コメント] あげまん(1990/日)

伊丹十三が、リアルあげまん宮本信子に捧げた「ありがとう」を込めた作品なのだろうけど、逆に伊丹十三が“サゲチン”となってしまい、宮本信子が持つ女優としてのオーラを格下げしている印象は一生ぬぐえない。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







豊田四郎的に男女仲をグタグタラと平らに展開するのは伊丹十三には合っていない。散文すぎるならまだしもテンポがそれをカバーしきれないから、見ていて猛烈に辛いし、この作品自体がサゲチン化しているとしか言いようがない。

見る者の運気までをも下げてしまった映画『あげまん』は改題して『さげちん』にするのもイイかもしれない、とさえ思えてくるのはやはり宮本信子の限界、「宮本信子オバハン化」が見えてしまったからか。

2003/4/15

(評価:★3)

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