[コメント] ヴィタール(2004/日)
肉体の広がりに欠けた極小住宅であった。外壁のブルーが周囲との摩擦を生みそうだが、つつましく狂気されては振り上げた拳は自分に向けられる。煮えきれない完成度は塚本狂気を持ってして次回作に向けられることを期待する。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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解剖再会のアイデアのみで訴えかけてこようとしたから、私は倒れることを拒否した。ガードの隙をつかれボディに一発、前屈みになったところにアッパーカットを喰らわされた『六月の蛇』の時の体調ではなかったらしい。
塚本晋也にしては珍しく減量に失敗し、筋肉までも減らして今作に挑んだ印象を受ける。ワンツー以上のコンビネーションが、足が、あまりにも少ない。万全の状態で創られていれば、目から指突っ込まれて奥歯ガタガタいわされていたはずの題材だった。次回、次回作は万全の状態で挑み創り、目から矜持突っ込まれてA10神経ガタガタいわされたい。
塚本晋也の深化は、これからはじまる。
2005/12/20
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