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[コメント] WHO AM I?(1998/香港)

もう少し…せめてあと10年ほど早ければ山本未来じゃなくて国際B級ライセンス有りのプロレーサー三原じゅん子が未来のポジションだったのに残念だ。本人も「私が適役よ」と言っていただろう…沢口靖子が。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(大袈裟&褒めすぎレビュー2段構え↓)

“超”が何桁も続くほど車好きで日本贔屓な一面を持つジャッキー・チェン。彼の最大の誤算は、「三原じゅん子の存在を知らなかった」だろうと思う。彼女の経歴、大会出場歴等をリサーチしていれば、こうした「なんで未来なの?」な疑問符など出なかったのに、これじゃあ山本寛斎の口利き疑惑を抱いてしまう。

確かに山本未来も作品に溶け込んでいて良かったが、出来ることならジャッキーのアクションシーンのように、矛盾なきよう完璧に作り込んで欲しかったところ。

それ以外は、ジャッキー色(体当たりアクションスタント含む)が豊かに出ていて見ていて納得の映画だった。なぜなら、悪党を助け、悪党は死なず平和的に事件は解決。ジャッキー監督の映画は悪党が死なず、人間に対して更正の機会を与える。この映画はそれが単純明快に描写されていたので、好感だった。

(ただ、ジャッキーが日本に媚びているようにも思えたので残念で残念で…。三菱しかりケインコスギ[asタケシ]しかりと、ここまで喜ばせてくれなくて結構でした。CIAネタも体制寄りでやや食傷…、むしろ脛が痛い。)

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題名の『WHO AM I?』に込められたメッセージは感動的であり、この題名だけに5点の価値がある。

ジャッキーが隕石のデータが入ったディスクの取引を妨害し、子供救済基金に5億ドル入金はそれを裏付けする証拠として存在しているのだと思う。

…これでは意味不明だって?

でわ、グイグイ進むと、ジャッキー・チェンの誕生日は1954年4月7日。そして1946年ニューヨークで開かれた国際保険会議が採択した世界保健憲章によってWHO(世界保健機関)は設立された。実は世界保健憲章は1948年4月7日に発効されたのだ。これが意味することはジャッキー・チェンの誕生日と同じであり鉄腕アトムも同じ誕生日だということ。4月7日は世界保健デー(World Health Day)だということ。

ジャッキー・チェンは題名に「WHO AM I?」としたが、これを勘ピューターで直訳すると「世界保健機関は私ですか?」。揺らぐ世界情勢に不安を抱き、マネー戦争に憤りを感じていたジャッキー・チェンの本音とみていいのではないだろうか。私はジャッキーに対して「そうです、アナタは世界保健機関車です」だと言える。

作中で悪党を助け、悪党を感情の赴くままの私刑にしないで生かして捕らえる。この精神こそが人間に必要で、世界保健機関の「全ての人々が可能な最高の健康水準に達すること(世界保健機関憲章第1条)」の基盤である。それを“体”で“愛”で理解しているジャッキーが好きだ。

彼はエンターテイメントで可能な最高の健康水準に達することを精神面からアプローチしているのだから。

…と言いながら3点です。

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「WHO(World Health Organization:世界保健機関)」

世界の人々の身体的・精神的健康水準の向上を目的として、医療従事者の訓練やエイズなどの病気に関する知識の普及、母子衛生・栄養・環境衛生などの援助、国際薬局方の制定や流行病情報の収集と普及など健康に関する様々な国際活動に従事。

あと、麻薬取り扱いに関する規則の確立や環境問題(特に飲料水の供給確保)など多彩を極める。

http://pol.cside4.jp/kokusai/14.html

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2003/2/24

(評価:★3)

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