[コメント] ビューティフル・マインド(2001/米)
彼の残した経済理論は、私にまで大きな影響を与えました。おかげでどれだけ大学の単位を落としたことかっ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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歴史上の偉人が主人公。若い頃は”型破り””変人”と笑われる。しかし、理解してくれる女性が登場。仕事も社会に認められ、順調な滑り出しを見せるが、大きな障害が立ちはだかる。それを克服し、最後は人々に認められ、最高の栄誉を受ける。・・・「ビューティフル・マインド」の粗筋である。そう、気づいた方もいるはず。リチャード・アッテンボロー監督の「チャーリー」と酷似しているのだ。ロン・ハワード監督の演出には抑揚がなく、もともと娯楽映画をソツなく撮る職人監督であるから安心して楽しめるのだが、悪く言えば”ハリウッド的”すぎて個性に欠ける。同じことが「チャーリー」にも言えるが、誰でも知っているチャールズ・チャップリンを題材にとった「チャーリー」の方が、私個人としては強い印象を持つ。ただ「ビューティフル・マインド」にはただの伝記映画にはない、極めて映画的なトリックがある。観客は、それまで現実と思ってきた事実が、実は事実ではないことを知る。ロン・ハワード監督の狙いがここにあるとするならば、脱帽と言う他ないのだが。・・・最後に。コメントらしくないコメントを書いてしまいましたが、ジョン・ナッシュの均衡理論って、ほんとーに難しいのです。一応経済学部だった私ですが、”経済原論”の単位を取るのに3年かかりました。まあ、彼の苦悩を思うと3年ぐらい何てことは・・・。
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