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[コメント] ノルウェイの森(2010/日)

松ケンが番宣に駆り出されて、ノルウェーネタを振られて困惑してたけど。映画全然関係ないです。
solid63

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これも映画化を熱望してた身として、半分義務(誰に?)で観に行ったのだが。 原作の村上春樹の小説だが、今のところ村上春樹の最大のベストセラーである。村上春樹のファンとしては複雑で、これは村上春樹の最高傑作でも何でもない。これを読んで面白いのは、「心を病んでる人」「心を病んだことのある人」「病む可能性のあるくらい心が弱い人」だと私は思ってるので(ちなみに私は3番目)、あんなに売れたのが不思議。私も小説からはまってる、っていうか特別な小説なんだけど。

で映画。原作に忠実に映画化してるのは分るが、なんとはなしの違和感もある。やたら登場人物は早足で歩くし(ホント)。キャスティングは結構はまっているのだが、映画としての起承転結というかメリハリ、をもう少し明確な形で示して欲しかった。

同じく「ノルウェイの森」を特別な小説と思える人には、フィッツジェラルドの「夜はやさし」(Tender is the Night)もお勧め。詳細は省きます。ただ現行で翻訳が出てない(私は角川文庫の古い奴を持ってるが訳がひどい)、のと原文の英語が結構難しい(ペーパーパック買ったけど挫折した)ので、村上春樹が確約している翻訳まで待つしかない。

「ノルウェイの森」「夜はやさし」ともども、私にとっては特別な小説です。村上さんも「夜はやさし」は特別な小説だ、と言っていたと思う。

(評価:★3)

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